「第2回 第3のビール選手権」を開催いたしました。
★第3のビール選手権とは
近所の酒屋で売ってる「第3のビール」を集め、
ブラインドで飲んで一番おいしい第3のビールを決めるという個人的な試みです。
ヒマを持て余したおっさんの遊びです。
★ルール
・トーナメント方式で1対1の対決。トーナメントの位置はアミダで決める。
・グラスに入れた第3のビールを第三者が用意し、
銘柄が分からない状態で飲み比べる。
・2012年秋現在、近所で入手できる14本の「第3のビール」とする。
・味を覚えないようにするため、数日に分けて開催する。
★そもそも「第3のビール」とは?
「ビール」「発泡酒」とは別の原料、製法で作られたビール風味のアルコール飲料。
「第3のビール」を大きく分けると2種類あり、
・原料を麦芽以外にした「その他の醸造酒」
・発泡酒に別のアルコール飲料(スピリッツ等)を混ぜた「リキュール」
に分かれます。
今回で言うと、のどごし生、ジョッキ生などが「その他の醸造酒」、金麦、麦とホップ、クリアアサヒなどが「リキュール」となります。全体的に見るとリキュールの方が多いです。
★備考
効きビールなどをやった経験がある方は分かると思いますが、
ブラインドで飲むと味の違いは分かってもそれが何の銘柄かは確実に分かりません。
その時おいしいと感じた方が勝ち上がるので、好きな銘柄が勝つとは限りません。
(ちなみに3年位前に第1回をやった時は普段あまり飲まない
「クリアアサヒ」が勝利しました)
今は
「麦とホップ」「金麦」あたりが好きでよく飲んでいるのですが、今回はどうなるでしょうか。
・・・という前置きを経て、「第2回 第3のビール選手権」スタートです!
1回戦 Aグループ①
金麦オフ(サントリー) vs のどごし生(キリン)
3年前の第1回大会当時は少なかった「オフ」勢と、
「その他の醸造酒」で7年連続売り上げナンバー1の「のどごし生」の対決です。
「オフ」と聞くと薄いイメージがありますが金麦オフはその中では少し苦みを残してる印象。逆にのどごし生は飲みやすさを追求したジュースっぽい感じ。
「金麦オフ」の勝ちとしました。
1回戦 Aグループ②
クリアアサヒ(アサヒ) vs 金のオフ(サッポロ)
①と同じ、オフ対ベテランのこの戦い。そして
「クリアアサヒ」は前回大会の勝者でもあります。(普段も3番目くらいによく飲みます)
麦っぽさを少し残すクリアアサヒと、クセが少なく飲みやすい金のオフ。金のオフのあまりに純粋な味に感激し、
「金のオフ」の勝ちとしました。前回大会覇者、1回戦負けです。
1回戦 Bグループ①
秋楽(サントリー) vs ダイレクトショット(アサヒ)
今回の14本の中で唯一黒ビールに近い苦みを持つ「秋楽」とパッケージがハデな「ダイレクトショット」の戦い。
全戦を通じて唯一この勝負のみ、
飲む前から銘柄が分かってしまいました。(秋楽が色が濃いため)元々黒ビールがあまり好きではないので、
「ダイレクトショット」の勝ちとしました。
1回戦 Cグループ①
北海道プレミアム(サッポロ) vs 麦とホップ(サッポロ)
正直言って、トーナメントの組み合わせを見た時に失敗したなと思いました。なぜなら
「Cグループに好きなビールが集まりすぎている」からです。
普段一番よく飲み、優勝候補筆頭であった「麦とホップ」と、かなりおいしいイメージの「北海道プレミアム」。
麦とホップが断然勝つかと思っていましたが、ブラインドで飲むとどちらか分からない。香りが少しあっておいしいと感じた方を選んだところ、
「北海道プレミアム」の勝ちとなりました。優勝候補の麦とホップ、1回戦負けです。
1回戦 Cグループ②
ザ・ブリュー(サントリー) vs 金麦(サントリー)
「金麦」が好きな人多いと思います。僕もとてもよく飲みます。逆に「ザ・ブリュー」のことはよく知らない人も多いのではないでしょうか。
実はこのビール、
「金麦と味が限りなく同じ」なのです!同じサントリー製で原料、製法もほぼ同じ。飲み比べた時、同じビールを飲んでいるかと思いました。
もう全然どちらか分からないので、エイヤで選んだ結果、
「金麦」の勝ちとなりました。
1回戦 Dグループ①
冬麒麟(キリン) vs 超旨仕込(富永貿易)
今回
唯一の海外産となった「超旨仕込」。(富永貿易というメーカーのものなのですが、原産は韓国です)
実は僕が嫌いな第3のビールがひとつありまして、それは今回エントリーしてない「ユーロホップ」というやつなのですが(安いからって飲み過ぎて嫌いになった)、超旨仕込はそれに似てる味でした。よって
「冬麒麟」の勝ちとしました。
1回戦だけで長くなってしまいました…疲れた…2回戦からははしょって書きます。
2回戦 Aグループ
金麦オフ(サントリー) vs 金のオフ(サッポロ)
奇しくもオフ対決。しかもパッケージも似てる。残念ながら「パクった側」と思われる
「金のオフ」の勝ちとしました。
2回戦 Bグループ
ダイレクトショット(アサヒ) vs ジョッキ生(サントリー)※シード
1回戦では語りませんでしたが、ダイレクトショットはかなり薄い味でした。よって
「ジョッキ生」の勝ちとしました。
2回戦 Cグループ
北海道プレミアム(サッポロ) vs 金麦(サントリー)
ハイレベル対決!優勝候補の麦とホップに勝った「北海道プレミアム」が勝つかと思われましたが、
「金麦」の勝ちとしました。麦とホップの立場…
2回戦 Dグループ
冬麒麟(キリン) vs アサヒオフ(アサヒ)※シード
1回戦の項目では語りませんでしたが、「冬麒麟」はかなりおいしかったです。「アサヒオフ」もスッキリはしていたものの、
「冬麒麟」の勝ちとしました。ダークホース!
ちゃっちゃと行くぞ!準決勝!
準決勝①
金のオフ(サッポロ) vs ジョッキ生(サントリー)
オフ界の星「金のオフ」対その他の醸造酒の星「ジョッキ生」。残りの2つはリキュール系なので、結構バラツキのある4本が準決勝に残りました。
この戦いはバランスに勝る、
「ジョッキ生」の勝ちとしました。
準決勝②
金麦(サントリー) vs 冬麒麟(キリン)
今思えば、この戦いが
事実上の決勝戦でした。どちらも本当においしくて、さらに味も結構似ていたため一番迷いました。何杯もおかわりして最終的には(その時点ではどちらか全く分かりません)
「冬麒麟」の勝ちとしました。
そしてついに決勝戦!
決勝戦
ジョッキ生(サントリー) vs 冬麒麟(キリン)
さっぱりしていてどっちかと言うとジュース系の「ジョッキ生」と、ややビールに近い系の「冬麒麟」。
味のタイプの全然違う2本が決勝に残っている時点で、僕の好みが日替わりというか、雑食なんだなあと感じます。
さすがにここまでくると両方の味を覚えていて、ブラインドでも飲めばどちらかが分かる状態でした。総合的に考えて、
「冬麒麟」の勝ちとしました。
・・・というわけで、「第2回 第3のビール選手権」優勝は、
「冬麒麟」です!!
季節のビールじゃねえかよ!
★総評
・普段の家飲みの時は「(第1の)ビールに近い味の第3のビール探し」という観点でビールを選んでいるが、第3のビールだけで連続して飲む場合は、ジュースに近いようなさっぱり系もおいしく感じるためまた違う戦いになる。
「ビールに近い味」コンテストではない。
・
オフ系はどれもかなりおいしい!これは予想外だった。みんな先入観なしで飲んでみてもらいたいです。
・飲む順番で感じる味が全然変わる。個人的にはやや先行有利の傾向。
・ブラインドの対決では早々に負けたけど、今回沢山味わいながら飲んだ中で
「北海道プレミアム」はとてもおいしく感じた。
「ジョッキ生」も見直した。
・・・という感じでやってきましたが、同じトーナメントをもう一度やった場合、99%違う結果になるでしょう。
僕の舌がバカなのもありますが、味だけだと本当に銘柄が分からない上、どれもおいしいのでよりおいしい方を選ぶのが困難なのです。「おいしいって何だろう」って考えてしまいます。
ぜひ皆さんも僕と同じくらい暇だったらやってみてください。
ではこれにて「第2回 第3のビール選手権」閉幕!
第3のビール最高!